スイスの税金の使い道は日本も見習うべき?世界も注目する独自性





超高齢化社会に突入している日本は、財源確保のために増税を余儀なくされています。



しかし、貴重な税金の使い方にはなかなかメスが入らず、国民の怒りを買っているといわざるを得ません。



一方世界に目を向けると、スイスはかなり異色といえます。



EUにも加盟せず、ユーロも未導入の独自路線国スイスにおける独特な税金の使い道を紹介します。







スイスの税金の使い道を決める住民投票制度とは?最終決定権は国民が握る







スイスは民主主義国であり、立法や政府ではなく国民に主権があります。



日本も同様に民主主義国でありますが、こと税金の使い方については考え方が大きく違います。



私個人的な感想を言わせてもらえれば、東日本大震災の「復興予算」は、本当に復興のためだけに活用されているのか甚だ疑問です。



しかし、心に思うだけであって、それをストップさせることは出来ません。



ところが、スイスでは、税金の利用に対して国民自身が見えないブレーキの役割を務めることがあります。



州や地方自治体によって税制や税率、仕組みなどが異なりますが、大抵の場合は住民投票が備わっているのです。



これは「財政レファレンダム」と呼ばれており、スイス流民主主義の形として認知されています。



あくまでも州や地方自治体レベルの話のため、国を意味する連邦レベルではありません。



しかし、地方自治体であっても住民の多くが過剰な支出と判断すれば、その法案に歯止めをかけることができるのです。



こうした独特な制度があるからこそ、国民が最終決定権を握っているといえます。



もしも日本において、同様な住民投票制度があれば、年末や年度末のお馴染みの光景となっている道路工事が少しは減るかもしれませんね。



スイスの税金の使い方で世界が注目!否決された2件の改革案







財政レファレンダムでは、連邦議会で議決された憲法以外の法案について、国民5万人の署名があれば、国民投票で是非を問うことが出来ます。



ここ最近においても、世界が注目する国民投票が行われました。



一つは、2016年6月のベーシック・インカム導入に関する投票です。



国民全員に対して、無条件に最低生活保障としてベーシックな所得を支給するという驚きの法案に対するものでした。



大人に対しては月2500フラン(約28万円)、未成年者に対しても月625フランが支給することが想定されるという内容です。



実現すれば世界初というものでしたが、結果は反対派8割の大多数で否決されました。



大幅な財源確保のために増税が必要になることや、労働意欲の低下などが大きな理由ではないかと指摘されています。



二つ目は、2017年9月の年金改革案に対する国民投票です。



高齢化に伴う財政の悪化を懸念して、日本で言う消費税に当たる付加価値税を引き上げるという内容でした。



スイスの消費税は8%と日本と同等です。



この数字は、ヨーロッパ諸国の中ではかなり低いほうなのですが、わずか反対派が上回りこの改革案も否決されました。



スイスにおいては、こうした国民投票が日常的に行われており、回数にして600回を超えています。



この次は、はたしてどんな内容で驚かしてくれるのか楽しみです。







スイスの税金の使い方一例!動物愛護国ならでの犬税の存在




スイスの税金の中には、現在の日本では耳慣れない「犬税」があります。



ヨーロッパではたくさんの国で採用されており、最も有名なのはドイツです。



ただ、スイスは憲法に動物保護条項を組み入れた世界で最初の国なのです。



当初、義務だった「飼い主資格取得」については、2016年の国民投票によって義務ではなくなりましたが、ペットと共存する国として認知されています。



スイスでは、犬を飼い始めて1年以内に、頭数分の犬税が徴収されます。



そして、犬税は糞処理用のポスト設置、糞始末のために設置するエチケット袋や街の清掃などに利用されています。



さらに、動物保護施設ティアハイムの運営などにも使われています。



この犬税ですが、実は日本でも導入されていた時期がありました。



最も古い時期では、ご存知犬将軍こと徳川綱吉の時代です。



そして、遡ること50年ほど前の昭和30年代までは、多くの自治体で犬税を徴収していたのです。



しかし、徴収コストが犬税の税収を上回るという本末転倒になったことで現在は廃止となっています。



今後、日本で犬税が復活する可能性はゼロではないでしょう。



その時は、きっと動物愛護国と言われるスイスの税制を参考にすると思われます。







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