ノルウェーの税金の使い道とは?高福祉国家のイメージは本当か

ノルウェーの税金の使い道とは?


あなたは、ノルウェーという国にどのようなイメージを持っていますか?



「税金が高い」「高福祉国家」などぼんやりしたイメージがあるかもしれません。



しかし、具体的にどれくらい税金が高いのか、どのような社会制度なのか、詳しいことは把握できていないのではないでしょうか。



この記事では、ノルウェーの税金の使い道や、日本との社会制度の違いについて説明します。







ノルウェーの税金の使い道、一番は社会保障




ノルウェー中央政府の税収入は約1兆1352億NOK、歳出は約8790億NOKと大幅の財政黒字です。(2009年度)



主要財源は所得税、財産税等、消費税、社会保険料などで構成されています。



一方、税金の使い道を機能面から見てみましょう。




中央政府の機能別歳出項目(2009年)

  1. 社会的保護・・・41.8%(3,675億NOK)
  2. 一般公共サービス・・・18.9%(1,664億NOK)
  3. 健康・・・15.2%(1,338億NOK)
  4. 経済関連・・・9.6%(844億NOK)
  5. 教育・・・5.5%(482億NOK)




上位5つの歳出を見てわかるように、社会保障(社会的保護、健康)への支出が約5013億NOKと半分以上を占めていることが分かります。



さらにその社会保障費のうち、疾病保険・老齢年金がともに14.7%を占めており、いかに手厚い社会保障を実現しているかがわかります。



ちなみに日本での税金の使い道でもトップは社会保障関連ですが、その割合は33.3%とノルウェーと比べるとかなり低いです。



日本の税金の使い道についてはこちらの記事で詳しく解説していますので、参考にしてみてください。

税金の使い道の割合は?ランキング形式でわかりやすく解説



ノルウェーの税負担はかなり重い!




ノルウェーの税負担


ノルウェーの税率は日本とは比べ物にならないくらい高いことで知られています。



例えば、次のデータを見てください。




ノルウェー
  • 消費税 25%(食料品は15%)
  • 租税負担率42.9%(2010年)

日本
  • 消費税8%%
  • 租税負担率:26.1%(2016年)

※租税負担率:国民所得に対する租税負担額の割合。租税負担の相対的な大きさを表す指標である。




この数字だけを見ても、日本よりはるかに税金の負担が重いことがわかります。



現在消費税率10%への引き上げの議論がなされている日本ですが、ノルウェーの消費税率は日本の3倍以上です。



北欧諸国は税金が高いというイメージ通りではなかったでしょうか。



ノルウェーは高福祉・高負担を実現




ノルウェーの社会制度は、「高福祉・高負担」と言われます。



税金の負担が大きい代わりに、手厚い社会保障を実現しているのです。



社会福祉や保健サービスは誰でも公平に享受でき、その料金は無料、もしくは有料でも日本よりはるかに安い設定となっています。



福祉面以外でも、例えば教育費は小学校から大学までの学費が無料です。



日本における教育費は1,000万円~2,500万円ほどかかると言われており、ノルウェーがいかに手厚い保障を実現しているかがわかります。



こちらもイメージ通り、「高福祉・高負担」と言えるのではないでしょうか。







ノルウェーの社会制度は日本にも応用できる?




ノルウェーの制度日本に適用できる?


ここまで読んでみて、ノルウェーは日本とは違った社会制度を有している国であることがわかったと思います。



もしかしたら、ノルウェーの社会制度が理想だと思う方もいるかもしれません。



しかし、その社会制度を日本にそのまま適用するとどうなるでしょうか?



私なりに少し考察してみようと思います。



国民気質の違いが高いハードル




北欧在住の方のブログを見ると、行政の対応が遅かったり、病院も当日に受診できないなど、「日本より不便」であると断言している方も見られます。



高いサービスを受けるのが当たり前と考えてしまう日本人にとっては、その生活は耐えられないかもしれません。



加えて、官僚や医者の地位も、日本に比べると低いと言われているようです。



公務員や医療現場の職員待遇が悪ければ、当然高いサービスは期待できません。



したがって、ノルウェーの社会制度を日本に導入するためには、増税に加えて公務員や医療現場の待遇の変化、私たちの期待値を下げることなど、様々なハードルをクリアしなければならないのです。



ノルウェーの社会制度には歴史がある




国によって社会制度や税制には大きな違いが見られますが、それには長い歴史があるものです。



ノルウェーの制度をそのまま日本に適用しようという考えには無理があるのは当然の話です。



極論で議論するのではなく、1つのモデルとして良い部分は取り入れようとする柔軟さが必要であると私は思います。



あなたも日本がより住みやすい社会になるにはどうしたらいいか、他国の制度を参考にして考えてみてください。



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