ドイツの税金の使い道とは?そこから見える日本との違い

ドイツ税金使い道


世界的に見ても極めて財政力が強いことで知られる国、ドイツ。



そんなドイツの税金はどのような使い道をされているのか、日本との違いはあるのか、気になりますよね。



実は、ドイツの税金の使い道は日本とは大きな違いが見られるのです。



この記事では、ドイツの税金の使い道について詳しく説明します。







ドイツの税金、使い道ランキング




ドイツ税金使い道ランキング


まずは、ドイツの税金の使い道をランキング形式で紹介します。



データは2013年度補正後予算です。



なお、この年のドイツ連邦政府第1次補正後予算の歳出は3,100億ユーロであり、対GDP比で約11%の規模でした。



  1. 社会保障、戦後処理及び賠償・・・1,451.2億ユーロ(46.8%)
  2. 防衛、外交、警察等の一般行政サービス・・・729.5億ユーロ(23.5%)
  3. 一般財政経済・・・466.5億ユーロ(15.0%)
  4. 教育、科学、研究及び文化・・・189.5億ユーロ(6.1%)
  5. 交通及び通信・・・167.1億ユーロ(5.4%)
  6. 食料及び農林業並びにエネルギー、水利、商工業及びサービス業・・・55.6億ユーロ(1.8%)


上が発表されているランキングですが、複数の項目がまとめて記載してあるので、詳細まではわかりません。



そこでランキングの上から順に、より詳しい使い道の比率について調べてみました。



社会保障、戦後処理及び賠償




このように記述されていると「ドイツは戦後処理や賠償金に一番予算を割いている」と勘違いしてしまう人も多いかもしれません。



しかし実際は、この「社会保障、戦後処理及び賠償」に含まれる支出のほとんどが社会保障費となっています。



社会保障費の支出は989億ユーロと歳出全体の31.9%を占めており、ドイツの税金の使い道の中では圧倒的な割合を占めているのです。



したがって「戦後処理及び賠償」の支出割合は約15%といったところでしょうか。



しかし、この15%という数字には私は驚きました。



戦後賠償の問題については私の浅い知識で語るべき問題ではないので詳細については割愛しますが、戦敗国の宿命と言えるものなのかもしれません。



防衛、外交、警察等の一般行政サービス




これは読んで字のごとく、防衛や外交、警察等の行政サービスの支出をまとめた項目です。



この項目の中で一番支出の割合が大きいのは防衛費で、328.1億ユーロと歳出全体の10.6%を占めています。



ドイツは目立った敵対国があるという訳ではなさそうですし、私個人的には防衛費の割合の大きさは意外に感じました。



一般財政経済




この項目はパッと見なにが含まれているのか想像しづらいですよね。



具体的には、ドイツ鉄道への政府出資や利払費等が含まれます。



なお、この項目の中では利払費が316.0億ユーロと全体の10.2%を占めており、トップの支出となっています。







日本とドイツ、どんな違いがある?




日本とドイツの違いとは


一番の違いは何と言っても国債ではないでしょうか。



日本は世界的に見ても借金大国であり、税金の使い道のうち約24%が借金の返済に充てられています。



一方ドイツは2015年に新規国債の発行を停止し、非常に健全な財務体質を構築しています。



ドイツとは取り巻く環境や税率など多くの違いがあるため、日本が真似しようとするのは無理がある話です。



しかし、日本も財務体質の健全化を目指さないと、将来的にますます苦しい時代がやってくるのではないでしょうか。



増税が実施されることは我々国民にとってうれしい話ではありませんが、現状では仕方ない面もあるのかもしれません。



なお、日本の税金の使い道についてはこちらの記事を参考にしてください。

税金の使い道の割合は?ランキング形式でわかりやすく解説



ドイツから何を学ぶべきか




借金大国である日本と、新規借り入れゼロを達成したドイツ。



この2国の間にはいったいどのような違いがあるのでしょうか。



ドイツが財政再建に成功した一番の要因は、徹底した緊縮財政によるものと結論付ける人もいますが、当然それだけが要因ではありません。



私の考えでは、経済成長の好調さを背景として、税収が伸びていることが大きな要因であると思います。



2000年以降ドイツのGDPは約2倍に成長しているのに対し、日本はほぼ横ばいの状態が続いています。



このような経済の背景があっては、日本の財務体質の健全化が実現できないのも当然の話と言えます。



なお、日本とドイツは製造業が強みであるという共通点があります。



ここ20年、なぜドイツは成長できて、日本は成長できなかったのか。



そういった点でドイツから学ぶべき点は多いと思います。



私たち日本人にとっては苦しい時期ですが、少しづつ状況を改善していくしか道はないのかもしれませんね。



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